スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ビルマ(ミャンマー)の民族問題 カレン族

2010/11/10 ちょっと加筆

――――― カレン(Karen)族について ―――――
- 異名:カイン(Kayin)

- 言語
James Matisoff 分類:シナ・チベット語族 チベット・ビルマ語派 カレン諸語
Van Driem 分類:シナ・チベット語族 南チベット・ビルマ語派 カレン諸語

- 居住地
ミャンマー東南部カレン州、カヤー州を中心に、エーヤーワディー管区、タイ北部のメーホンソーン県など

- 宗教
精霊信仰(アミニズム・祖先信仰)、仏教、キリスト教

- 人口
ミャンマー国内のカレン人人口・・・286万人
├――カレン州・・・102万人
└――エーヤーワディー管区・・・36万人
タイ国内のカレン人人口・・・27万人

 ミャンマー北部の山岳地帯に居住する。チベット・ビルマ語族が南方拡大した時期に定着したと考えられる。ミャンマー政府とはしばしば対立し、武装勢力となって戦争している勢力もある。部族同士の言語の変異は著しく、通じない場合が多い。

基本的にカレン諸語を話す諸族全体を指すが、狭義にはスゴー・カレン族とポー・カレン族を指す。

[!PDF]大阪大学外国語学部 - カレン

■下位分類
パーオー族 Pa-O
- 異名:黒カレン
- 言語:カレン諸語 パーオー語
- 人口:56万
うち、ミャンマーに56万人、タイに760人
- 居住地(ビルマ):シャン州南西部、タニンダーリ管区モッタマ市沿岸部
- 居住地(タイ):メーホンソーン県
タニンダーリ管区は旧名テナセリム
2008年、シャン州の Hopong町、Hsihseng町、及びPinlaung町にパーオー自治地域が設置された。

世界民族博覧会 - パーオー族
Ethnologue - Karen, Pa’o
en.Wikipedia - Pa-O Self-Administered Zone


ポー・カレン族 Pwo Karen
- 言語:カレン諸語 ポー語
- 宗教:仏教
- 居住地:カレン州の低地地域
独自の文字であるポー・カレン文字を持っている。

世界民族博覧会 - ポー・カレン族
[!PDF]財団法人ユネスコ・アジア文化センター - 貝葉が伝える仏教ポー・カレン文字
Ethnologue - Karen, Phrae Pwo
Ethnologue - Karen, Pwo Northern
Ethnologue - Karen, Pwo Western
Ethnologue - Karen, Pwo Eastern


ザヨウン族 Zayein
- 異名:Lahta
- 言語:カレン諸語 Lahta語
- 人口:9,300
- 居住地:ミャンマー シャン州のMobyè町とPhekon町のあいだ
Ethnologue - Karen, Zayein


首長族
- 異名:カヤン (Kayan)、パダウン (Padaung)
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 ブゲ諸語 パダウン語
- 人口:40,900
- 宗教:伝統宗教、仏教、キリスト教
- 居住地:カヤー州, Mobyè地域、シャン州南部 Phekon町、タウングー東部丘陵地帯、タイにも.
世界民族博覧会 - パダウン族
Wikipedia - 首長族
Ethnologue - Kayan


ブエ・カレン族 Bwe Karen
- 異名:赤カレン、Baghi
- 人口:15700
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 ブゲ諸語 ブエ語
- 居住地:カヤー州 Kyèbogyi地域、Thandaunggyi町、カレン州
世界民族博覧会 - ブエ・カレン族
Ethnologue - Karen, Bwe


ゲコ族 Geko
- 異名:Gaikho、Gek’o、Gekho、 Ghekhol、Ghekhu、Gheko、Kekaungdu、Kekhong、Keku
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 ブゲ諸語 ゲコ語
- 居住地:マンダレー管区 ヤメテン郡 、バゴー管区 タウングー郡、カレン州 Thandaunggyi町、シャン州 Mobyè地域
Ethnologue - Karen, Geko


ゲバ族 Geba
- 異名:東ブエ族、白カレン、カレンビュー族(Karenbyu)
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 ブゲ諸語 ゲバ語
- 居住地:ミャンマー カレン州南部 Thandaunggyi町、シャン州南部 Pekon町とPinlong町

Ethnologue - Karen, Geba


コヨウ族 Kayaw
- 異名:ブレ (Bre/Brek)、Kayaw Brek、Laku、 Pramano、 Pre
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 ブレ語
- 人口:16,600人
- 居住地:カヤー州南西部
世界民族博覧会 - コヨウ族
Ethnologue - Karen, Brek


カヤー族 Kayah
- 異名:赤カレン族(カレンニー族 Karenni)、Karieng Daeng、Kayah Li、 Yang Daeng
- 人口:2万人
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 カヤー諸語 カヤー語
- 居住地:カヤー州、カレン州のPong河西岸、タイなど
タイのカヤー族はミャンマーからの難民。
Ethnologue - Kayah, Western
Ethnologue - Kayah, Eastern
Wikipedia - カレンニー族
Wikipedia - カレンニー民族進歩党



インボー族 Yinbaw
- 異名:Yeinbaw、 Yinbaw
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 カヤー諸語 インボー語
- 人口:7300
- 宗教:仏教、キリスト教、伝統宗教
- 居住地:シャン州東部のシャン高原


インタレー族 Yintale
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 カヤー諸語 Yintale語
- 人口:1万
- 居住地:カヤー州 Bawlakhè地区
- 宗教:仏教、伝統宗教


マヌマノー族 Manumanaw
- 異名:マノ (Mano)
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 カヤー諸語 マヌマノー語
- 人口:1万
- 宗教:キリスト教
- 居住地:カヤー州 Kyèbogyi地区西部
Ethnologue - Karen, Manumanaw


スゴー・カレン族 Sgaw Karen
- 異名:白カレン族、Burmese Karen、Kanyaw、Kyetho、Paganyaw、Pchcknya、Pwakanyaw、S’gau、S’gaw、S’gaw Kayin、Yang Khao
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 スゴー諸語 スゴー語
- 人口(ミャンマー):128万人
- 人口(タイ):20万人
- 居住地(ミャンマー):エーヤワディー川デルタ地帯、タニンダーリ管区、ペグー山脈(エーヤワディー河とシッタン河の間)、カレン州の東部丘陵地帯
- 居住地(タイ):ターク県、メーホンソーン県、チエンマイ県、チエンラーイ県
Ethnologue - Karen, S’gaw


パク・カレン族 Paku Karen
- 異名:Pagu
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 スゴー諸語 パク語
- 人口:5,300 (Mopwa族を含む)
- 居住地:カレン州 Taungoo市西方の丘陵南部
Ethnologue - Karen, Paku


Mopwa族
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 スゴー諸語 Mopwa語
パク・カレン族の分派


Wewaw族
- 言語:カレン諸語 スゴウ=ブゲ諸語 スゴー諸語 Wewaw語
- 人口:23,900
- 居住地:カレン州 タウングー郡
Ethnologue - Wewaw




――――― カレン族の武装組織 ―――――
■カレン民族同盟(KNU)
英名:Karen National Union
軍事組織に カレン民族解放軍(Karen National Liberation Army、KNLA)を持つ。
ミャンマーからの独立を求めている。

 1948年、イギリスからビルマが独立。イギリスから官吏などを任されていたカレン族は、ビルマからの独立を志向する様になり、ビルマ政府との対立が起こっていた。

 1962年、ネ・ウィン将軍が軍事クーデターを起こし、ビルマを掌握。カレン族は反乱者として弾圧された。カレン族はこのとき弾圧された者どうしで共闘関係を形成し、内戦が開始された。当初は有利に戦いを進めたものの、沿岸部を失い、南東部内陸にコートレイという解放区を立てて対抗した。

  1992年、キリスト教徒の指導者に対する仏教徒の不満から、民主カレン仏教徒軍 (DKBA)が分派し、ミャンマー国軍に降る。

 1995年1月、コートレイの中心地区マナプロウが陥落。2月要衝コムラ陥落。これにより、山岳地帯への逃亡を余儀なくされた。

 2006年12月、ボー・ミャ民族同盟前議長が死亡

 2009年06月ごろ、カレン民族同盟(KNU)の拠点がほぼ制圧される。

 2010年11月ごろ、タイ国境近くのカレン州ミヤワディ付近で 民主カレン仏教徒軍(DKBA)とミャンマー国軍の戦闘が発生。DKBA側に加勢した。
なお、この戦闘の影響でタイ側に二万人ほどの難民が発生している。


■民主カレン仏教徒軍 (DKBA)
英名:Democratic Karen Buddhist Army

1992年、キリスト教徒主体のカレン民族同盟(KNU)への不満から分派し、ミャンマー軍政側に降った。
ミャンマー軍政は、彼らの武装解除と国境警備隊への改組をしようと試みたが、民主カレン仏教徒軍 (DKBA)はその処置に不満を持ち、カレン民族解放軍(KNLA)に身を寄せるなどのして、国軍を去っっていく者が現れた。

 2010年11月ごろ、民主カレン仏教徒軍 (DKBA)はミャンマー国軍から離反し、タイ国境付近のミャワディ周辺で戦端が開かれた。戦闘開始してから暫くして、カレン民族同盟(KNU)も戦列に加わった。このため、約二万人ほどの難民がタイ側に脱出している。

ビルマのカチン州・シャン州での出来事 written by 菅光晴 - 民主カレン仏教徒軍(DKBA)、分裂の危機


■カレンニー民族進歩党 (KNPP)
英名:Karenni National Progressive Party
Wikipedia - カレンニー民族進歩党


関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

える

Author:える
文理不明の生き物。
知識を食って生きてます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

目次
世界の民族一覧
- (試行版)
民族問題INDEX
- とある理系の民族問題

民族差別のテンプレート的言説


日本の歴史的地名
エジプトの簡易民族地理
サウジアラビア基礎情報
シリアの簡易民族地理


にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


googleアドセンス

Amazon.co.jpアソシエイト
アフィリエイト・SEO対策
FC2レンタルサーバーLite

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。